農家さん紹介④ とうかげん Toukagen

春になり、そろそろ夏野菜の準備も佳境に入っております。

ゴールデンウィークぐらいにはみなさん夏野菜を定植しますが、去年はその定植後余った苗をお客さんに販売したところめっちゃくちゃ好評でして・・・考えてみたらオーガニックの苗ってどこにも売ってないですよね。

中でも去年僕自身が感動したとうかげんの苗。
今回、その苗作りをどうしているのか教えてもらおうと、ピッと車で4分、「とうかげん」こと平井君とこに見に行ってきました。

今回畑の方は行ってませんが、とうかげんの栽培法は完全に人工物を使わない、かなりストイックな農法です。使うのは手と鍬とスコップぐらい。 夏場は裸足で畑に立っています。
農薬はもちろん、肥料も入れず。
無肥料と言うとハイツ野菜研究部さんを思い出しますが、考え方は全く違います。とうかげん方式は畑の雑草をしっかり養分として循環させます(とうかげんの畑についてはまた違う機会に)。

さて、そんなとうかげんの苗は、育苗用ハウスに踏み込み温床を作るところから始まります。
山から広葉樹の落ち葉をしこたま運んできて、木枠に入れて米ぬかをまぶして踏み、入れてまぶして踏み、を10かい繰り返します。
しばらくすると発酵して温度が上がってきます。
その上に育苗用のセルトレイを置き、種を蒔きます。

で、このタネを蒔く土ですが、実はこれ、前年、もしくは一昨年の温床に使った落ち葉が分解したものなんです。

去年トマトやナスの苗を見せてもらった時、まずこの土に驚いたんですね。
もうモロモロでフワフワ。
こんなんで育つんかいな?って思うんですが、苗は太く立派に育っている。
根っこも元気に張っています。
しかも、それを定植してうちの畑で育てたところ、なんとも力強く育つんです。

更にこの種、品種にもよりますが自分で毎年種取りしてつないできたものが多いんです。

トマト、ナス、ズッキーニ、トウガラシ類、カボチャ類、等々、しっかり種取りしています。

昔の農家はみんな種取りしてたんですね。
だから地域ごとにその土地でできる個性豊かな品種があったようです。
今でも、京野菜や加賀野菜など有名なところは知られていますが、実はもっともっと細かく地域の固定種があったみたいです。
江戸時代ぐらいから、こうした地域の美味しい野菜の種を持って販売して回る業者が登場します。
更に流通が発達してくると、よく売れる品種とかも出てきて、そんな品種のタネは農家がこぞって買い求めるようになる。
それで儲かることを知った種屋は、更に美味しい品種を作ろうと交配技術を磨いていく。
めっちゃ甘いカボチャとか、辛みが強い大根とか、そんなんです。

さて話がそれましたが、種取りすると何がいいかと言うと、その種は自分が育った一年分のデータをしっかりインプットしてるんです。ということは、育った土地の気候や土の味、温度変化などいろいろ経験したわけで、翌年これを蒔くとその一年分のデータが活かされます。これを何年も続けていくと、その土地に合った育ち方をする種になって行きます。
ただ、ものによってはこれを重ねるにつれて最初の年は甘かったものが苦くなっていったり、どんどん別物になっていくものもあります。

いずれにしても、無肥料で栽培することと種取りはすごく相性がいいんです。
肥料に頼らず、自分の力で育つ種を毎年つないで育てていく・・・この部分はとうかげんとハイツさんの共通するとこです。

さて、今年のとうかげんのタネはどんな育ちかたをするのか・・・夏野菜の苗が楽しみです!

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